シロカブト
シロカブトは、アメリカ中央部から南部メキシコにかけて分布しており、それぞれの種が同一の産地に生息していません。基本的なフォルムは非常に似ているものの色、艶、角の形状はそれぞれ独特の雰囲気を持っています。ヘラクレスの小型個体などにはない色彩を楽しめるという点でヘラクレスとは異なる魅力があります。

ヘラクレス?シロカブト?
Dynastes属はヘラクレス、ヒルス、グラント、ティティウス、マヤ、ミヤシタの6種類に分けられます。サタンやネプチューンは、足の形状(符節、足の長さ、爪の形状から) Theogenes属とする文献も多く、ここではDynastesに含めずに説明していきます。
くわがたマガジン No.27,Be-Kuwa 18
Dynastes属中でも、ヒルスはヘラクレスと同様に多様な形質をもち、豊かな地域変異を示します。特に2000年初期は大きなくくりであったヒルスは、地域変異からマヤやミヤシタ、モロンと分けられていきました。
今回は、グラントシロカブトについて説明していきます。
グラントシロカブト



グラントシロカブトは、アメリカ西部に生息するカブトムシです。私の把握している情報では、日本に最後に入荷したのは2014年9月のため、最後に入荷してから10年近く経っています。ちまたでは、グラントシロカブトは輸出禁止になったため、入荷しないと言われていますが情報の出所を見つけることができませんでした。私個人の意見としては、アメリカでの輸出の手続きが面倒になったため入荷がないのかなと考えています。アメリカでは採集に関して文化がないため、採集して良い場所なども限られているため採取地の証明など輸出が面倒なんだと思います。
グラントシロカブトは、カブトムシにしては珍しく日本の気候にもある程度適応可能です。夏に30度を超えない、冬場に5度を下回らない環境なら飼育可能です。初心者にもオススメしやすいカブトムシです。
種名は南北戦争の北軍総司令官18代大統領Ulysses Simpson Grantに献名されたものである。というのは間違いで、原産地名Fort Grant(アリゾナ州)に由来するものである。
BE KUWA18号 冬号特集!!ヘラクレスとその仲間




特徴 :グラントシロカブト♂
- 胸部は白色、黒点は小さい
- WD個体は真っ白な個体は極稀
- 胸角は細く長い
- 白みより青みが強いグレー個体もいる(ブルー個体)



特徴 :グラントシロカブト♀
- 上翅の点刻は小さく、上翅の毛は少ない
- 腹部の毛量は少なく、尻先の毛は少ない
- 湿度によって、色が黒くなる
- メスの形はシロカブトの特徴が良く出ている
グラントシロカブトって飼育は簡単なのかな?
グラントシロカブトは、カブトムシにしては珍しく日本の気候にもある程度適応可能だよ!夏に30度を超えない、冬場に5度を下回らない環境なら安心して飼育できるよ。初心者にもオススメしやすいカブトムシだよ!
グラントシロカブトの飼育環境は大丈夫そう!
他に気を付けるポイントってあるのかな?
グラントシロカブトは、卵が孵化するまで半年ぐらいかかることがあるよ!
ティティウスシロカブトは休眠期間が半年くらいあって成虫で休憩
グラントシロカブトは卵のまま半年ぐらい休憩するね!
アメリカのカブトムシは半年の間隔が開くのは興味深いよね!
グラントシロカブトは現地では9月に発生するから春先まで卵でいることもあるんだね!
現地の雨季・乾季に適応しているのか?これは是非現地で確認したいね!
飼育しやすそうだから、やってみたくなるね!
休眠期間も気長に待つのもいいかも(笑)
是非、パチェコ姫もみんなも飼育してみよう(‘ω’)