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飼育記録

【飼育記録】ヘラクレスレイディ

亜種:ヘラクレスレイディ

ヘラクレスレイディは、ヘラクレスの亜種名の中で最も小型になる種類です。他の亜種と大きく異なる点が、小型個体でも胸角と頭角の長さがほぼ等しい点です。小型個体ほどレイディの特徴は良く出ます。

  • 和名:ヘラクレスレイディ
  • 学名:Dynastes Hercules reidi
  • 体長:♂45~109mm ♀50~65mm
  • 産地:小アンティル諸島(セントルシア島、マルティニーク島)
  • 特徴:小型固体でも頭角と胸角の長さが同じで小型個体ほど他亜種との頭角発達の差がよく分かる
  • 寿命:羽化から10か月程度
  • 幼虫期間:15~24か月程度(♀は15カ月程度)
  • 相場:ヤフオク! 成虫ペア5000円前後
       ショップ  成虫ペア12000円前後(2020年現在)

飼育記録

飼育環境

  • 飼育期間:24か月
  • 飼育温度:20~25℃
  • 飼育マット:キノコマット
  • 飼育容器:250プリンカップ→1300ccボトル→ラクぼっくすワイド
  • 備考:12か月目に引っ越しがあり、3割の幼虫が落ちた

ペアリング

ペアリング:動物(哺乳類)でいう交尾のこと

80mm程度の♂で体重20g、60mm程度♀で体重15g前後で交尾可能です。
一般的にヘラクレスは後食開始からすぐに交尾可能と言われています。
当方では、後食2週間から1カ月で交尾をさせています。
交尾時間は30分程度だと高い確率で上手くいっています。

※♂の寿命が短いと交尾時間が長くなる傾向があります。交尾時間が1時間以上かかる場合は、最初の採卵を早めに行います。♂の種がきれていたり、十分でなければ他のオスを用意します。

採卵

採卵は2週間に一度のペースで行います。産卵ケースのサイズによって割り出すタイミングを調整します。レイディは多産の場合、2週間で40個近い卵を産むので12L容器を使用している場合、2週間でも産むスペースがなくなります。産卵ケースなどについては、別記事にて書きます。

幼虫

卵から1~2カ月で幼虫が孵化してきます。初2令幼虫は3か月間は250ccプリンカップで十分管理できます。マットや飼育ケースに余裕があるなら1300ccボトルで5カ月ほど管理しても大丈夫です。落ちる幼虫は、初2令時期から弱弱しいです。元気な幼虫を大きいケースで飼うのが良いです。

3令幼虫

レディの幼虫体重は最初の1年でほぼピークを迎えます。3か月程度では、体重に大きな差は見られません。最初の6か月で以下に成長しやすい環境を作るかで体重の乗りが全く異なります。6か月時期の体重が乗っている個体は成虫の体長も大きくなりやすいです。

飼育データ

一般的にヘラクレスレイディは幼虫期間が短く、省スペースで飼育できるといわれていますが、幼虫期間はそれなりに長い印象です。下記表の黄色塗りつぶしが羽化した時期になります。羽化までの期間は1年半はかかります。幼虫体重は12か月で75.2gが最大でした。羽化までで体重が一番乗るのは孵化12か月後で、ほぼ全個体同じ傾向が見られました。


今回は2血統でブリードを行いました。2018A,2019Bの2血統です。
2018Aラインの成虫は胸角や頭角が太く立派な個体が多く、2019Bは全体として細身の個体が多かったです。
2018Aラインは幼虫体重の割にサイズが出ていませんが見応えがありました。サイズだけ狙うなら、2019Bラインになると思います。

2019Bラインは幼虫期間も短く、体重からの体長還元率が非常に高い結果でした。

♀に関しては参考程度にデータを載せています。
羽化時期は血統によらず、15か月がピークなのでブリードの参考になると思います。

♀も2019Bラインは体重の割に体長が大きくなる傾向がありました。

これからも飼育種のデータについて記事を書くので参考にしてみてください

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