シロカブト
シロカブトは、アメリカ中央部から南部メキシコにかけて分布しており、それぞれの種が同一の産地に生息していません。基本的なフォルムは非常に似ているものの色、艶、角の形状はそれぞれ独特の雰囲気を持っています。ヘラクレスの小型個体などにはない色彩を楽しめるという点でヘラクレスとは異なる魅力があります。
ヘラクレス?シロカブト?
Dynastes属はヘラクレス、ヒルス、グラント、ティティウス、マヤ、ミヤシタの6種類に分けられます。サタンやネプチューンは、足の形状(符節、足の長さ、爪の形状から) Theogenes属とする文献も多く、ここではDynastesに含めずに説明していきます。
くわがたマガジン No.27,Be-Kuwa 18
Dynastes属中でも、ヒルスはヘラクレスと同様に多様な形質をもち、豊かな地域変異を示します。特に2000年初期は大きなくくりであったヒルスは、地域変異からマヤやミヤシタ、モロンと分けられていきました。
今回は、ティティウスシロカブトについて説明していきます。
ティティウスシロカブト
- 和名:ティティウスシロカブト
- 学名:Dynastes tityus
- 体長:♂34~69mm ♀37~48mm
- 産地:アメリカ・南東部(ノースカロライナ州)
- 特徴:小型種、上翅はクリーム色
- 寿命:羽化から6~8か月程度の休眠(活動開始からは3か月~)
- 幼虫期間:9~20か月程度(♀は14カ月程度)
- 相場:ヤフオク! 成虫ペア2000円~
ショップ 成虫ペア6000円~(2021年現在)
ティティウスシロカブトは、アメリカ南東部に生息するカブトムシです。形質的には、ヒルスシロカブトの近縁種となります。現地では普通種のようでそれなりの生息数が確認されています。日本に入荷したのは15年以上前のため、血がかなり濃くなっています。カブトムシにしては珍しく日本の気候にもある程度適応可能です。夏に30度を超えない、冬場に5度を下回らない環境なら飼育可能です。初心者にもオススメしやすいカブトムシです。
種名は古代ローマの最高神とされるTityos(giant punished in Tartarus)に由来するかもしくはアドリア海東海岸にあった古代の地方の川の名前Tityusのいずれかと考えられる。
BE KUWA18号 冬号特集!!ヘラクレスとその仲間
特徴 :ティテイウスシロカブト♂
- 胸部はクリーム色、黒点は大きい
- 胸部基部は太く丸い
- 胸角突起が体格のわりに大きい
- 大型になっても70mmは超えない


特徴 :ティテイウスシロカブト♀
- 上翅の点刻は大きいが、上翅の毛は少ない
- 腹部の毛量は少なく、尻先の毛はない(少ない)
- 湿度によって、色が黒くなる
- メスの形はシロカブトの特徴が良く出ている
ティティウスシロカブトって飼育は簡単なのかな?
ティティウスシロカブトは、カブトムシにしては珍しく日本の気候にもある程度適応可能だよ!夏に30度を超えない、冬場に5度を下回らない環境なら安心して飼育できるよ。初心者にもオススメしやすいカブトムシだよ!
ティティウスシロカブトの飼育環境は大丈夫そう!
他に気を付けるポイントってあるのかな?
ティティウスシロカブトは、羽化後休眠期間が半年ぐらいあるよ!
休眠期間は成虫になってから活動が鈍い期間のことだよ
休眠期間を知らずに、羽化して直ぐに触ってしまうと弱ってしまうよ
休眠するってことは何かしら意味があることだと思うんだ!
休眠期間はなるべく、そっとしておく方がいいよ!
活動開始後は4カ月ぐらい生きるので休眠期間含めると長く楽しむことができるね。
飼育しやすそうだから、やってみたくなるね!
休眠期間も気長に待つのもいいかも(笑)
是非、パチェコ姫もみんなも飼育してみよう(‘ω’)
