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昆虫採集

【西表島遠征】2日目

2020年度 西表島遠征

 2020年は夏に奄美大島採集を行い、昆虫採集遠征はしないつもりでした。しかし、「クワバカ」というマルバネクワガタの魅力に人生観が変わる体験をした猛者達の生きざまを知り、是非自分もその体験をしてみたいと思い、西表遠征を決めました。
 今回の目的はヤエヤママルバネクワガタです。国産のマルバネクワガタで最も大顎が発達する種類です。西表島は未開の原生林であり、その広い山の中で採集することがいかに難しいかは行く前から想像がつきました。今回は5泊6日の遠征になりました。遠征1日毎に記事を更新していきます。

西表島採集について

西表島採集編に移る前に、西表島についての勉強です。西表島ではヤエヤママルバネクワガタは採集の規制を受けていません(2020年現在)が、西表島は島の約90%が国有林のため、どこでも採してもよいわけではありません。
島に向かう前に、現地のルールや法律などについても一通り目を通してから行くことを強くオススメします。以下、リンク先からも確認できます。

https://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/iriomote_fc/index.html



西表島に採集で行く方々は、西表島で暮らす人々に嫌な思いをさせないように十分に配慮をお願いします。日本唯一採集規制されていない西表島産ヤエヤママルバネクワガタが規制されないように

環境省|奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島世界自然遺産推薦地|推薦地の特徴 (env.go.jp)

西表島採集必須5アイテム

西表島に限らず、初めて山の中で昆虫散策をする方は下記アイテムは必須で持っていた方が良いです。
西表島の原生林は、一度道を外れると2分後には遭難します。同じ景色が続き、自分の位置、方向感覚全てが狂うことを十分に理解してください。

私も一日何度も何度も遭難しかけました。

GPSツール

懐中電灯(単2電池)

懐中電灯(充電式)

トレッキングポール

スパイク長靴

2日目

2日目は朝早くから行動しました。今回、宿泊していたのはラ・ティーダ西表リゾートです。素敵な写真が撮れたので宿泊地の紹介です。敷地内では、夜に様座な生き物を見ることができます。オカヤドカリやヤモリ、カミキリムシやキマワリなど
生きもの好きは、夜敷地内を散策するのもオススメします!

https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/12527/

山に行けば毎日洗濯することになります。洗濯100円乾燥は30分100円なので、1回の洗濯で500円ほどかかります。洗剤は持参します。フロントでも販売していたと思います。

島豆腐とチャンプが美味で朝食ですが、ご飯を3杯もお代わりしました(笑)

朝食を食べ終えてから山に突入です。基本は歩いて移動になります。スパイク長靴はそのまま履くと疲れるのでインナーを入れるのがお勧めです。

とにかく、舗装されている道は十分に活用します。目的はシイの大木!!シイの木が、たくさん生える環境を現地で調査です。安全に注意して登山?します。

林道を抜けると大きい沢にたどり着きました。マイナスイオンを感じます。すごく癒されます。川沿いが上りやすいと感じたのでそのまま、沢沿いを上りました。

沢沿いなので蛍が居ると思い、注意深く見ると幼虫がました!
かなり大きいです。しかし、動きは鈍く死んでいるよう、、、
ここまで無抵抗な虫は初めてでした(笑)

イリオモテモリバッタ:ここまでデザインの凝ったバッタは初めて見ました。バッタはあまり好きではないですが、モリバッタ、いいですね~

2時間くらい山を登ると岩が大きくなりました。そろそろ頃合いと思い、藪漕ぎ開始です。

道なき道を進んでいきます。もちろん、ガーミン(GPS)で位置情報を記録しながら進みます。これがないと一瞬で遭難です。バッテリー残量をこまめにチェックし慎重に進んでいきます。昼間に採集ルートを作成して日が落ちてから採集本番です。

助手が、1人で藪漕ぎして怪しいシイの木を見に行くと、、、

かなり大きいヤエヤマネブトクワガタ!!上肢が赤く、あごの根元が太く、素晴らしく特徴が出ている個体!!
昼間にクワガタに会えるとは思っていませんでした。

ツタの生えた程よくフレークが溜まっているシイの木がたくさん生えている場所を発見しました。下山したまた登ってくるのは大変なのでこの場所で待機です。

日が落ちるまでずっとこの場所で待機していました。
西表島の日没は18時過ぎのため、3時間ほど山で時間つぶし、、、
何もしないで時間をつぶすのがきつい、、、



そんなこんなで日没です。ライトがないと何も見えません。一寸先は崖だったりと撮影どころではありませんでした、、、冷や汗

サキシマハブもちらほら見ました。本当にシイの木の傍にいます。
シイの木を見る前に周りにも十分気を付けます。

昼間に目星をつけたシイの木の周辺で、1匹の中歯のオスを発見しました。
緊張の糸が切れ、採集初日でかなり山奥まで来ました。残り日数と体力のことを考え、初日は早々に下山しました。ホテルを出て14時間の採集となりました。今思えば、もう少し山奥に行ってもよかったと思います(笑)

こういう風に、マルバネクワガタの沼にはまっていくのかな?
1匹目を見つけた時の感動はなんとも表現できないです。
採集を振り返り、じわじわと非日常の経験を思い出すことで魅力が増幅してきます、、、

【西表島遠征】3日目につづく

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