マルバネクワガタ
マルバネクワガタは、日本やネパール中部やジャワ島や中国山西省までアジアに広く分布しています。マルバネクワガタは、その見た目から、ブリーダーにはあまり人気がないですが、採取者からは人気が高い種です。人気が高いのは採取が難しいことと採取環境が非常に危険だからです。発生源を探すために原生林に入り、発生環境として最適条件を見出せなければ採取できません。採取者こそ沼にはまる魔性を持つクワガタですね。

ヤエヤママルバネクワガタ
- 和名:ヤエヤママルバネクワガタ
- 学名:Neolucanus insulicola insulicola
- 体長:♂30-67mm ♀38-55mm
- 産地:石垣島、西表島
- 特徴:体色は黒色か赤茶色
国産のマルバネクワガタで最も大顎が発達する
体格がずっしりしていて、カブトムシのような丸みと厚みを持つ
現在採集できる唯一のマルバネクワガタ - 寿命: 非常に短い(1週間~3か月)
- 幼虫期間:18~30か月程度(♀は23カ月程度)
- 相場:ヤフオク! 成虫ペア10000円~
ショップ 成虫ペア20000円~(2021年5月現在)
野生での大歯型の出現率は非常に低く2割程度と言われています。
実際に採集に行ったが大歯型は見ることができませんでした。
個人的には小歯型と大歯型の両方の特徴が出る中歯型が僕は好きです(‘ω’)


特徴 :ヤエヤママルバネクワガタ♂
- 大顎先端の突起は斜め上に伸びる
- タテヅノの発達が国産種の中で最も良い
- 小歯、中歯、大歯型があり、中歯型は両方の特徴を持つ
- 大歯型は57mm程度境目に発生する


特徴 :ヤエヤママルバネクワガタ♀
- 国産クワガタでもっとも大型♀になる
- 小型のオスよりも大型のメスの方が体格が良い
- 発生タイミングはオスの発生がある程度済んでから。野生のメスを見つけるのは非常に難しい
- 発生後期では、林道で産卵床を探すメスが見られる(11月下旬~12月上旬)

近所で見るクワガタとは全然形が違うね!面白い!
発生タイミングが10月ってのも面白いね!
そうだね!
マルバネクワガタは発見されてからそんなに時間が経っていないんだ!時季外れに虫取りに行く人は少ないからね(笑)
マルバネクワガタはシイの原生林に住んでいるよ!
特殊な環境で隔離されてきた種類だから、産地ごとにも特徴があるよ!
それじゃ、産地?
石垣島産と西表島産でも特徴があって見分けることができるの?
するどい!(笑)
石垣島産と西表島産では、眼縁突起の特徴で見分けることができるよ!
あくまでも、見比べて西表島産か石垣島産か分かるくらいだね!個体差があるから絶対に見分けることは難しいけど目星をつけることはできるよ。

これはマニアック!
それじゃ、写真のヤエマルはどっちだろう。。。
眼縁突起は尖っていて、点刻はふちまでないね!
よくみてみよう!
マルバネクワガタは種の保存法で保護されていて、飼育できる種類も国産種の一部に限られているんだよ!
飼育できるうちに、ヤエマル飼育を!
是非、パチェコ姫もみんなも飼育してみてね(‘ω’)
クワバカという本にマルバネクワガタの魅力が書かれているからオススメです(*’ω’*)
ヨナグニマルバネクワガタ
ヨナグニマルバネクワガタ(ヤエヤママルバネ与那国島亜種)
Neolucanus insulicola donan
国内希少野生動植物にしてされており採集及び譲渡禁止
遺伝子的にはマキシムスマルバネクワガタに近い
与那国島が西表島と台湾の間なので納得ですね
