ヤエヤママルバネクワガタ
- 和名:ヤエヤママルバネクワガタ
- 学名:Neolucanus insulicola insulicola
- 体長:♂30-67mm ♀38-55mm
- 産地:石垣島、西表島
- 特徴:体色は黒色か赤茶色
国産のマルバネクワガタで最も大顎が発達する
体格がずっしりしていて、カブトムシのような丸みと厚みを持つ
現在採集できる唯一のマルバネクワガタ - 寿命: 非常に短い(1週間~3か月)
- 幼虫期間:18~30か月程度(♀は23カ月程度)
野生での大歯型の出現率は非常に低く2割程度と言われています。
実際に採集に行ったが大歯型は見ることができませんでした。
個人的には小歯型と大歯型の両方の特徴が出る中歯型が僕は好きです(‘ω’)


ヤエヤママルバネクワガタ|insect Breeder blog / インセクトブリーダーブログ (kabutobushi.com)
飼育記録(成虫)
飼育環境
- 飼育期間:2か月
- 飼育温度:20~22℃
- 飼育容器:クリアスライダーラージ
- 飼育頭数:♂♀(同居)
ペアリング
ペアリング:動物(哺乳類)でいう交尾のこと
当方では、ヤエヤママルバネクワガタのペアリングは後食開始すぐにさせています。
ヤエヤママルバネクワガタの寿命は非常に短いため、急いでブリードを行います。
♀の寿命がある程度長い(2か月程度)のに対して、♂の寿命は短い印象です。
♂も♀も活動開始後すぐに餌を与えないと、後食しないまま活動し寿命を迎える生体が多いように感じます。
ペアリングは目視確認 or 1週間の同居が適切です。
ヤエヤママルバネクワガタのペアリング時間は非常に短いです。約3~10分程度。。。
ペアリング終了後はすぐに産卵セットに潜ります。
採集で♀が滅多に見つからないのも納得です。


産卵セット

ヤエヤママルバネにオススメの産卵セットのケースはクリアスライダーラージもしくは、100均の500円ケースです。このケースについては100均紹介編にて!!
産卵セットのマットには、赤枯れマットを使用します。
ちまたでは、赤枯れマットを使用しない特殊な方法もあるみたいです。。。勉強します(-ω-)/
赤枯れマットとは、ヒラタケやカワラタケとは異なるキノコによって赤黒く朽ちた材から作られます。
弐朗丸調べ2021年(‘ω’)
赤枯れマットは野外で採集した赤枯れ材をミキサーなどで粉砕して作成します。
少量であればインターネットでも入手可能です。
特に産卵マットは幼虫飼育で使用した赤枯れ廃マットを使用することで♀の産みが促進されます。
オークションでも幼虫飼育で使用された廃マットが売られていることもあります。
赤枯れマットは、9月から11月は需要が高まり値段が上がりますのでそれ以外の時期で入手するのがオススメです。

私は赤枯れマットとRTN Nマットを1:1の割合で混ぜて使用します。
産卵セットの水分量はかなり多めです。強く握ると水が滴る程度に加水します。
また、産卵セットはふんわり盛っていくイメージです。
堅詰めは行わず、そっとかぶせるようにマットをケースに入れていきます。
下に産卵セット1日目と7日目の画像を載せています。
マットの高さが下がっていると♀が土を押し固めています。つまり産卵している合図です。


ふんわり詰めたマットの固い部分から卵が出てきます(‘ω’)ノ
マットを柔らかい詰めることで、♀が掘り進めるのに体力を使わずに沢山産んでくれそうです。

幼虫は産卵セット期間2カ月で50個程度とれれば上出来です。
私の最大記録は100個overです。増えすぎることもあるので注意です。

幼虫飼育についても記事を更新していきますのでチェックしてみてください。